飯塚裕之のお仕事日記。2003年８月

　そもそも文章を書くのがとても苦手で、できることならば文章を書かずに暮らしていきたいと学生の頃から思っていた。
　本を読むのも好きではなく、いわゆる「名作」とか「文学」とか呼ばれる作品からは、なるべく距離を置いて素知らぬふりをして暮らしていた。
　だがしかし、何かを人に伝えるためには、言葉や映像など、何らかの伝達手段を使わなければならない。
　自分が人よりしゃべる人間であることは自覚しているが、それを記録にとどめるために、文章化したりビジュアル化したりという作業は、とても骨の折れるつらい仕事である。少なくともボクにとっては。
　それでも自分の持っているイメージを、グラフィック系のソフトを使って具体化する作業は比較的楽しいと思える。けれど文章としてまとめることに、あまり楽しさを見出せない。
　仕事でもないのに「読ませる文章」を書くのは、まあ、モノ書きの最低限のマナーだとしても、それを続けていく自信はまったくない。
　とりあえず今後は地道なサイトの更新と、ＮＴＴドコモへの内偵を進め、その報告および航空機についての雑感などを中心にお伝えしていく所存なので、適度に楽しみにしていてもいいかもしれない。
　日記なんてこんなもん？

　今日は日記らしい日記に挑戦！
　アニメコミック『金色のガッシュ!!』の４巻作業。アタリが取り終わった１話分の指定紙に効果線と描き文字をザッと大まかに入れる。これをスキャナで取り込み、その上からスタッフが「イラストレーター」でワク線、フキダシ、描き文字を入れていく。
　今日はこの６月から参入した新規スタッフ２名にこの作業をやってもらってみた。しかし当然と言えば当然のことながら、初めての作業が一朝一夕にサクサク進むわけはなく、この続きは月曜に持ち越しということに。
　平行してミッチーの少コミの原稿をチェックしつつ、『小学二年生』の付録の日記帳のラフを描きつつ、そこに入れるなぞなぞを整理。小学生向けのなぞなぞを作るために、資料を数冊購入したが、これがなかなか難しい！　小学生の脳みその柔らかさ、侮り難し！
　たとえば、「雨がザーザーでもたいようがギラギラでもないのにかさをさしてるこってどんなこ？」と言われてすぐに答えが出てくる人は、相当の切れ者か、幼児・児童の心を持ち合わせているかのどちらかだ。
　解答はあえて今日は書かないでおくので、子供の純粋な心を持たない人は、明日まで悩んでおくよーに。
『名探偵コナン』劇場版アニメコミックの発売日が決定。９月10月の作業になることに。こうやって書いてみるとボクって働き者だなあ…。

『NASA航空機の驚異』読了。様々な航空機が羅列されているだけで、特筆すべきところはなし。まったくUFOにしか見えないような航空機も開発しているNASAではあるが、どうも「予算不足で計画中断」という機種が多く、非現実的な機体を開発しながらも、最終的には現実的な問題で中断っていうのがそこはかとなく悲しい。